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妊婦の花粉症/症状が強い時の対策は?薬は飲んでも大丈夫?

花粉症は、植物の花粉が原因となって起こるアレルギー性鼻炎の一種です。

花粉がアレルゲン(アレルギーの原因物質)となって鼻や目などの粘膜を刺激し、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどの症状を引き起こします。

それぞれの人によって原因になる花粉の種類は異なりますが、スギやヒノキをはじめとして、60種類以上の花粉がアレルゲンになるといわれています。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状がでることで、夜に寝れないなどの悩みをかかえている妊婦さんも多くいます。

妊娠中は、体がデリケートになっていて、ホルモンバランスも崩れやすい時期なので、花粉症の症状も悪化する傾向にあるといわれています。

それまでは何ともなかったのに、妊娠を機に、花粉症が発症するという妊婦さんもいるといいます。

デリケートな妊婦の体に悪影響を与えないような花粉症対策を考えましょう。

妊娠中の花粉症は、胎児に影響がある?

妊娠することで花粉症の症状が悪化してしまうこともあり、妊婦さんの中には「花粉症がひどくなると、胎児に何か影響があるのでは?」と心配になってしまう人も多いようです。

しかし、花粉症自体が胎児に直接影響を与えるということは、まずないといわれています。

花粉症自体が胎児に影響を及ぼすということはありませんが、花粉症の症状のくしゃみによって腹圧がかかってお腹に痛みや張りを感じたり、鼻の粘膜が弱くなりちょっとした刺激で鼻血が出たりなどということは起こることがあります。

くしゃみをするときには、何かにつかまっていれば、お腹への衝撃が減って痛みも少し緩和されます。

花粉症になっても、胎児への直接的な影響を心配する必要はなさそうです。

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妊婦が花粉症の薬を使っても大丈夫?

妊娠前から花粉症だった人は、症状をやわらげるために薬を飲んでいた人も多いでしょう。

しかし、赤ちゃんの重要な臓器が作られる時期(妊娠16週頃まで)には、薬の服用は、できるだけ控えるようにした方が良さそうです。

その時期を過ぎてから、産婦人科で相談の上、アレルギーを抑える薬を処方してもらうのが無難です。

妊娠16週までは、薬の服用は、しばらくの間我慢しましょう。

ただ、目薬や点鼻薬は、使用する箇所が局所的なので、お腹の赤ちゃんに影響を与えることはほとんどないといわれています。

薬の服用ができない場合でも、目薬や点鼻薬で、目のかゆみや鼻水などの症状に対処することができます。

ただし、目薬や点鼻薬を使う際にも、自己判断で市販薬を使うようなことはせずに、妊娠中であることを伝えて耳鼻科や眼科で相談した上で使うようにしましょう。

特に妊娠後期には、「プラノプロフェン」という成分を使った目薬は、出産を遅らせることもあるといわれているので、使うに当たっては十分な注意が必要です。

妊娠中でもできる花粉症対策

妊娠していてもしていなくても、基本的な花粉症対策は同じです。

花粉に触れる頻度を少なくして、できるだけ花粉を体に入れないようにすることと、花粉に負けない体作りをすることが基本になります。

免疫力を低下させない

体の免疫力が低下してしまうと、花粉症の症状も悪化してしまいますが、体の免疫力には、自律神経のバランスが大きく関係しています。

生活リズムが不規則になったり、ストレスや過労などは、自律神経を乱す要因になるので、できるだけ規則的で健康的な生活をして、ストレスや疲れをためないように心がけることが大切です。

魚・野菜を中心にした食事をする

野菜や根菜に多く含まれているビタミンやミネラルには、免疫機能を高める効果があるといわれています。

野菜や大豆などに多く含まれているポリフェノールには、抗酸化物質が多く含まれていて、炎症を引き起こすヒスタミンなどの化学物質が放出されるのを抑制する効果があるといわれています。

魚介類に多く含まれているDHAやEPAは、免疫機能を正常にしてアレルギー症状を抑える働きがあるといわれています。

毎日の食事では、意識的に魚や野菜を多く摂るように心がけたいです。

乳酸菌を多く摂る

最近、花粉症の症状をやわらげる栄養素として「乳酸菌」が注目されています。

乳酸菌が、花粉症に作用するはっきりとしたメカニズムは分かっていないようですが、一般の医療機関で行われた調査で、乳酸菌剤の投与が花粉症に効果があったという結果も出ているといわれています。

ヨーグルトなどの乳酸菌を多く含んだ食品を積極的に摂ることで、花粉症の症状が緩和することが期待できそうです。

体に触れる花粉量を減らす

花粉が体に触れないようにするには、花粉の多い時期には外出しないことが一番ですが、実際にはそういうわけにもいきません。

外出時の花粉症対策として大切なのは、体に触れる花粉の量を少なくすることです。

マスク、メガネ、帽子、ジャケットなどをできる限り着用し、花粉が体に触れないようにブロックすることを心がけましょう。

花粉が服についてしまうと、室内にも持ち込んでしまうことになるので、できるだけツルツルした素材の服を着る方が良いともいわれています。

家の中に花粉を入れない

外出すれば、服などには必ず花粉がつきます。

服などについた花粉は、家に入る前に必ずはらい落として、帽子や上着などは家に入る前に脱いで、花粉を室内に入れないように心がけましょう。

ブラシなどで花粉を払うと効果的です。

うがい・手洗いを忘れずにして、できれば鼻もかんでおきましょう。

室内に入ってしまった花粉は、空気清浄機を利用して吸いとったり、加湿器で花粉を湿らせて床に落としてしまったりするのも効果的だといわれます。

また、花粉の多い時期には、花粉が家の中に入ってこないように、窓を開けたままにしないということも大切です。

洗濯物は室内に干す

洗濯物は、できるだけ室内に干すようにしましょう。

窓を開けて部屋の換気をするのも控えた方がいいので、洗濯物が乾きにくいようなら、除湿機などの利用も考えてみましょう。

外に干した場合には、洗濯物を取りこむときに、必ず花粉をはらい落してから室内に入れるようにしましょう。

妊婦を対象にしたアンケート結果

妊婦さんを対象にしたアンケート結果があるので紹介します。

花粉症がひどい時期は?

・春:76%
・秋:9%
・夏:5%
・冬:2%
・一年中:5%

妊婦さんも、やはり春に花粉症に悩まされる人が圧倒的に多いようです。

2位の秋とは、かなり大きな差があります。

1年中花粉症に悩まされている人が5%もいるというのも興味深いです。

花粉症の症状は?

・鼻水:28%
・くしゃみ:28%
・目のかゆみ:25%
・鼻づまり:5%
・のどの痛み:14%
・その他:5%

「鼻水」と「くしゃみ」が多い結果となっていますが、どちらも人前では気になる症状なので、外出時などは余計に気を遣うことになりそうです。

次に多い「目のかゆみ」と「鼻づまり」は、外出時だけではなく、起床時や就寝時にも強く感じることがあるといいますが、これは、洗濯物や布団などに花粉が付着していることも原因になっていると考えられます。

最も辛い症状は?

・鼻づまり:35%
・鼻水:34%
・目のかゆみ:15%
・くしゃみ:10%
・のどの痛み:3%
・その他:3%

「鼻づまり」「鼻水」などの鼻に関係する症状は、寝つきが悪く熟睡できなかったり、呼吸がしにくくてイライラしたりすることもよくあるので、それが余計に辛いと感じる要因にもなっているとも考えられます。

産婦人科で相談をした?

・相談していない:54%
・相談したが経過をみることになった:24%
・薬や漢方を処方された:19%
・耳鼻咽喉科などを紹介された:3%

花粉症の症状が出た妊婦さんのうちの半数以上の人が、産婦人科では相談していません。

相談をしても、結果的に経過観察となる妊婦さんも多いことから、妊娠中に花粉症の治療をする人は少ないと考えられます。

妊娠中は、花粉症の症状がひどくなければ、治療するよりも症状を緩和することに重点をおく方が安心だと考えている人が多いようです。

まとめ

妊娠初期には、薬の服用が制限されるので、妊娠の時期と花粉症の時期とが重なった場合には、つらい毎日を過ごすことになってしまいます。

症状がひどくなって、夜に寝れなくなったりすると、睡眠不足になってしまい、結果的に免疫機能が低下してしまい、さらに症状が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまうこともあるといわれます。

外出時にはマスクやメガネを着用し、家の中にはできるだけ花粉を入れないようにして、できるだけ花粉が体に触れないような対策をすることが大切です。

花粉症対策としては、支障のない範囲で、できるだけ外出を控えるようにすることが効果的だといわれます。

どうしても症状がひどくて辛いときには、妊娠16週を過ぎた頃に、産婦人科で相談の上、薬を使用することも考えてみましょう。

お腹の張りにも気をつけて、産婦人科でよく相談しながら、妊娠時の辛い花粉症を乗り越えましょう。



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