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「覆水盆に返らず」の意味と語源

覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)

「覆水盆に返らず」の意味

離婚してしまった夫婦の仲は、元にはもどらないということ。
また、一度してしまったことは、取り返しがつかないということ。

「覆水盆に返らず」の語源・由来

「覆水盆に返らず」の語源は、周の重臣であった呂尚(太公望)が、昔の妻から復縁を迫られた時に、盆に入れた水を庭に撒いた後「一度盆からこぼれた水を元に戻すことができないように、一度別れてしまったものは、再び元に戻ることはできない。」といった、中国の「拾遺記」にある故事が由来になっています。

呂尚(りょしょう)と馬氏(ばし)という夫婦がいました。

夫の呂尚は、読書ばかりしていて、全く働こうとはしなかったので、妻の馬氏はあきれてしまい、離縁をして実家に帰ってしまいました。

それ以降も呂尚は、読書を続けて学識を蓄えていきました。

ある日、呂尚が釣りをしていると、通りかかった男に声をかけられます。

この男は賢人として誉れの高い、周の西伯昌(せいはくしょう)という人物でした。

呂尚と話をした西伯昌は、呂尚のことを太公望(たいこうぼう)と呼び、師として敬うようになりました。

これがきっかけとなって、呂尚は高い位に就くことになりました。

呂尚の名が世間に知れ渡るようになったある日、別れた馬氏が呂尚のところにやってきて言いました。

「昔は、食事も満足にできないほど貧しかったので側をはなれていましたが、このように立派になられたので、やはりあなたの妻として仕えさせていただきます。」

これを聞いた呂尚は、黙って盆に水をいれ、それを庭先の土へこぼすと、馬氏にその水をすくうように言いました。

馬氏は水をすくおうとしましたが、すくえるのは水を含んだ泥だけでした。

それを見て呂尚は言いました。

「一度盆からこぼれた水を元に戻すことができないように、一度別れてしまったものは、再び元に戻ることはできないのです。」


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